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米国耐久財新規受注の意味と読み解き方

2016年3月1日 - 米国経済指標
米国耐久財新規受注の意味と読み解き方

耐久財新規受注とはどのような経済指標か

耐久財新規受注(Durable Goods Manufactures Orders)とは、アメリカの経済状況についての分析をおこなうBEA(Bureau of Economic Analysis =商務省経済分析局)が毎月22日ごろに発表するアメリカ国内の企業(製造業)の耐久財の受注状況を表した景気関連の経済指標をいいます。

耐久財とは、3年以上の使用に耐えうる消費財のことであり、代表的な商品には、自動車や航空機、家電製品、家具などがあります。
輸送・国防部門の中にも、耐久財としてカウントされるものは数多くありますが、これらは様々な理由により金額・変動幅ともに極めて大きく指標として扱いにくいことで知られています。
そのため耐久財新規受注では、これらを含めた数値と除いた数値の両方が発表されています。

米耐久財受注は、アメリカの製造業における景気循環を見る経済指標の1つです。
アメリカ国内の主要な製造業者4,000社の耐久財に関わる動きのうち、

から構成されています。

耐久財新規受注のメリットとデメリットはなにか

耐久財新規受注には、経済指標としてどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。メリットとデメリットについて見てみましょう。

耐久財新規受注のメリットとしては、

があげられます。

アメリカの経済指標の中でも景気に対する先行指数として注目を集める「製造業新規受注」は、翌々月の月初めに発表されるため速報性に欠けるのが欠点です。
これに対して耐久財新規受注は、毎月22日ごろに前月分の速報値が発表され、翌月の製造業新規受注の全統計発表時に合わせて修正された数値が発表されます。
そのため耐久新規財受注は、巨額の投資が必要となる景気に対して大きな影響力を持つ設備投資に先行する経済指標として注目を集めます。

景気の先行指標として有用とされている耐久財新規受注ですが、速報性を優先しているために

などのデメリットがあることは見逃せません。

特に発表される耐久財新規受注の中には、単価・金額ともに大きいだけではなく、政治の影響を受けて大きく変動するため、統計の振れ幅を大きくする輸送・国防部門の数値も含まれています。
そのため、耐久財新規受注はこれらの部門を除いた「非国防資本財受注」の注目度が高くなる傾向にあります。
このように分析に当たって注意したいポイントはありますが、景気の先行指標としては有用であることは知られているので、注目したい経済指標の1つです。

耐久財新規受注の読み解き方はどのようなものか

先にも見たように、アメリカの数ある経済指標の中でも景気の先行指数として注目を集める「製造業新規受注」が翌々月の月初めに発表と速報性に欠ける経済指標として知られています。
それに対して耐久財新規受注は、毎月下旬に前月分の速報値が発表されるだけではなく、製造業新規受注の全統計発表時に改訂されるため、製造業新規受注に比べても速報性に優れる経済指標として注目を集めています。

更に耐久財新規受注は、大きな投資が必要となるため、景気に対する影響が大きい設備投資の先行指標と言われています。
中でも単価・金額ともに大きいだけではなく、政治の影響を受けて大きく変動するため、統計の振れ幅を大きくする輸送・国防部門を除いた「非国防資本財受注」に注目が集まっています。

おわりに

このようにアメリカ経済を動かす設備投資の先行指標としてだけではなく、製造業新規受注に先行する経済指標としての側面もあります。
様々な顔を持つ耐久財新規受注を活用することは、市場で取引を続けるために欠かせないポイントと言えそうです。