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ミシガン大消費者信頼感指数の意味と読み解き方

2016年4月11日 - 米国経済指標
ミシガン大消費者信頼感指数の意味と読み解き方

ミシガン大消費者信頼感指数はどのような経済指標か

ミシガン大消費者信頼感指数とは、ミシガン大学(UM = University of Michigan)の著名な統計調査センターであるミシガン大学サーベイ・リサーチセンターが調査・発表している経済指標です。
調査は、500世帯(速報値は300世帯)に対して景況感・雇用などの項目について尋ねた消費者マインド(楽観もしくは悲観)のアンケートの回答結果を、1966年を100として指数化してあらわしたものになります。

ミシガン大消費者信頼感指数は、全米産業審議会(コンファレンスボード)が集計・発表している「消費者信頼感指数」同様に、現状への評価を示す「現況指数」と、先行きに関する「期待指数」を調査・発表しています。

調査結果の発表は、速報値は毎月10日前後の金曜日(日本時間22時55分、冬時間は日本時間23時55分)、確報値は毎月最終金曜日(日本時間22時55分、冬時間は日本時間23時55分)におこなわれます。

ミシガン大消費者信頼感指数の内容

ミシガン大消費者信頼感指数のうち、「期待指数」はコンファレンスボードにより調査・発表されている「景気先行指数」の「消費者期待指数」として採用されています。
ミシガン大消費者信頼感指数はコンファレンスボードの消費者信頼感指数と並んで、消費者の景気マインドを探ることのできる代表的な経済指標として知られています。

ミシガン大消費者信頼感指数は、コンファレンスボードの消費者信頼感指数に先行して集計・発表されるため、当該月の消費者マインドの方向性を探るための貴重な先行指標として扱われています。
ただし、アンケート対象者の人数が500人(速報版は300人)と、同種の指数である全米産業審議委員会(コンファレンスボード)が発表する消費者信頼感指数の5000人よりも少ないため、指数のブレが大きいことに注意が必要です。

ミシガン大学消費者信頼感指数の使いかた

ミシガン大学消費者信頼感指数で消費者の大まかなトレンドを推測して、コンファレンスボードの「消費者信頼感指数」で確認するのが一般的な利用方法として知られています。
ミシガン大消費者信頼感指数は、数値が前回よりも高いかどうかで景気動向を判断するシンプルな経済指標であり、他の経済指標に比べるとわかりやすく使いやすいという特徴があります。

具体的には

という解釈がなりたちます。

おわりに

アメリカは国内総生産(GDP)の7割を個人消費が占めているので、このような経済指標は、アメリカ経済の先行きを判断するうえで重視される経済指標として注目されています。
また、景気の良し悪しは、FXの米ドルの動きにも直接影響してきますので、重要度の高い経済指標の一つと言えます。